remote control pointing at a screen

OpenRTB 2.6の注目すべき10の機能

IAB Tech Labは、この春、OpenRTB 2.6を公開しました。これは、コネクテッドTV(CTV)のインベントリ取引方法を改善するために設計された、OpenRTBプロトコルの注目すべき更新版です。
IAB Tech Labは、Index Exchangeやその他業界をリードするいくつかの企業と共に、今日よく見られるCTVの課題を解決する業界標準を策定するために、1年余りを費やしました。その結果がOpenRTB 2.6であり、デジタル広告にとって大きな前進となりました。この仕様は、プログラマティック環境におけるテレビの複雑性を考慮したものであり、CTVの拡張において重要な役割を果たすことでしょう。

詳しく見る
キーボードの上に置かれたクッキー

Mediavine:LiveRampとIndex Exchangeが、クッキーが制限されたブラウザでCPMの向上を実現

概要 サードパーティークッキーが2023年に(Chromeでの廃止をもって)期限を迎えることが決定している中、現在もウェブ活動のかなりの部分は、Safari、Edge、Firefoxなどのブラウザで発生しています。これらすべては、サードパーティークッキーを識別子として利用することを制限しています。   世界各国の8500社を超えるパブリッシャーのウェブサイトの収益化を行っているMediavineでは、毎月1億5000万人によるウェブサイト閲覧を受け、毎月200億件の広告インプレッションを処理しています。満稿インプレッションの約40%は、クッキーの利用が制限されたブラウザで表示されます。   サードパーティークッキーが利用できないことから、オーディエンスターゲティングのみならず、フリクエンシーキャップ設定や正確なオーディエンスリーチなどの効率性に貢献する機能に制限が加わります。これらの機能が使えなくなると、マーケターが望むオーディエンスへのリーチ効率が低下するため、インプレッションに対する入札が減少します。一例として、Mediavine’のSafariにおけるCPMはChromeのものよりも50%以上低いものでした。   そして多くのユーザがこれらのブラウザを利用するため、パブリッシャーは、収益化の機会を失うこととなります。 ソリューション  Index Exchangeでは、クッキーの利用が制限された環境でもパブリッシャーが収益を向上し、プレミアムなCPMを維持するのに有効なアドレッサビリティソリューションの導入を支援するべく、長きにわたりLiveRampとパートナーシップを築いてきました。データ接続の世界的リーダーであるLiveRamp は、その完全に相互使用可能なインフラにより、世界のトップブランドや代理店、パブリッシャーに対し、アドレッサビリティを提供しています。  Mediavineでは、Index Exchangeが統合するLiveRampの認証トラフィックソリューション(ATS)を活用し、 LiveRampのプライバシー優先で、人ベースの識別子であるRampID™による認証済みインベントリに接続しています。そのことにより、Mediavineでは、クッキー規制のあるブラウザにおいて、世界的に自社インベントリのアドレッサビリティを向上し、収益化の強化に成功しました。 「今後サードパーティークッキーが廃止されることは、パブリッシャーがプライバシー優先の識別子ソリューションの採用を検討する大きな理由ではありますが、ATSなら今からでもパブリッシャーにとって利益率とCPMの向上を期待できます。当社とMediavine、およびIndex Exchangeとのパートナーシップにより、ATSがアドレッサビリティの拡大と収益の向上に即時にもたらす好影響が例示されています。パブリッシャーが注力するブラウザがクッキー有効のものでも、クッキーを使用しないものでも、あらゆるチャネルやフォーマットにおいて、自社の認証済みインベントリを容易にマーケターのデマンドにつなぐことができます。」 LiveRampアドレッサビリティ&エコシステム担当上級副社長トラビス・クリンガー(Travis Clinger)氏 結果 Mediavineでは、RampIDが入札リクエストに存在する場合、サードパーティークッキーを利用しないブラウザで、​142%​のCPM上昇が見られました。   Mediavineにとって、Index ExchangeのATSとの統合は、サードパーティークッキーを利用しない未来に備えるだけでなく、現在のマネタイゼーションを世界的に向上させることでもあるのです。 …

詳しく見る
ノートパソコンのキーボード上にある箱

インベントリパッケージでオープンマーケットをキュレーション

オープンマーケットでは、マーケターやメディアオーナーが大きな規模でオーディエンスに到達し、収益化を図ることができます。しかし、その範囲があまりにも広範囲であるため、バイヤーにとっては効率性の面で問題が生じる場合があります。特に、適切なインベントリ(広告掲載面)をターゲットすることが、適切なオーディエンスにリーチすることと同様に重要である場合、問題になりがちです。 例えば、マーケターは、データを利用してスポーツ、ゲーム、エンターテイメントに関心を持つオーディエンスにリーチすることを目指し、関連するサイトやコンテンツを通して、あるいはモバイル、CTV、ウェブに共通の特定のフォーマットによるエンゲージメントを望んでいるとしましょう。その実現には、オープンマーケット上で簡単にサプライをまとめる手段が必要となります。 インベントリパッケージは、まさにそれを可能にするもので、マーケターにとって購買のワークフローをシンプルにしつつ、高品質で関連性の高いインベントリにアクセスできるようにします。 インベントリパッケージのメリット インベントリパッケージは、単一のディールIDを使用してオープンマーケットの在庫をまとめられる、強力かつ簡単な手段です。インベントリパッケージを利用すると、次の方法でマーケターにとっての効率性を向上でき、同時にメディアオーナーにとっては、デマンドを増加させることができます: サプライのキュレーションおよびカスタマイズが容易に。バイヤーはメディアオーナーのリストを使用して、サイト、コンテンツカテゴリー、デバイス、フォーマット、またその他の条件でパッケージのキュレーションが可能です。 ワークフローと最適化が簡単に。 素早く設定することができ、モニタリングとセルサイドの最適化が簡単にできるため、インベントリパッケージはホワイトリストよりも管理が容易です。 ボリュームインセンティブで最大限の節約を。バイヤーは、インベントリパッケージをボリュームインセンティブと組み合わせることで、さらに効率性を高めることができます。ボリュームインセンティブにより、同量の予算でより多くのインプレッションを購入でき、リーチやパフォーマンス、その他のKPIを向上させることができます。 インベントリパッケージ + ボリュームインセンティブ = 効率性の向上およびコスト削減 インベントリパッケージとボリュームインセンティブの双方を利用するマーケターは、キュレーション済みのインベントリと、インセンティブによる割引という2つの大きなメリットを享受でき、サプライパス最適化(SPO)が実現できます。当社が最近リリースしたボリュームインセンティブプログラムはスケールメリットの概念に基づくもので、出稿量が増えれば増えるほど、メディアバイヤーにとってお得になります。Index Exchangeの手数料を削減し、その分を、メディアへの再投資ができるようバイヤーに還元します。 標準的なオープンマーケットやダイレクトディールと比較して、Index Exchangeでは、インベントリパッケージで最大の割引を提供します。メディアバイヤーは、ボリュームインセンティブによる割引、オープンマーケットの柔軟性、さらにプライベートマーケットプレイスのキュレーションツールのメリットを享受することができ、結果としてオープンインターネットにおける効率性とパフォーマンスの向上を実現します。 サプライパスをさらに最適化 メディアオーナーとバイヤーの両者が、より強靱なバリューチェーンを構築し、より戦略的なパートナーシップに注力するべく、サプライパスとデマンドパスの簡素化を図っています。SPO …

詳しく見る
タブレットを渡す男性と女性

バイヤー向けボリュームインセンティブ:スケールメリットでサプライパスの効率化

メディアオーナーとバイヤーの双方に価値を還元し、より効率性の高いサプライパスを実現するというIndex Exchangeの長年のコミットメントの一環として、この度バイヤー向けボリュームインセンティブの一般提供開始をお知らせいたします。 ボリュームインセンティブは、Index Exchangeのマーケットプレイスにスケールメリットを導入する方法を求めるバイヤーのニーズに応えて、当社が2年前に開発した初めてのインセンティブベースプログラムであるExchange Fee Reduction (XFR) の成功のもとに開発されたものです。XFRプログラムでは、大手メディアバイヤーとメディアオーナーのトランザクションにおいてIndex Exchangeが承る手数料を引き下げることにより、割引分がメディアオーナーに還元されます。XFRにより、サプライチェーン全体における透明性を新たなレベルに引き上げたことが、本プログラムが成功に至った主な要因です。 XFRの運用開始以来、当社ではより多くの付加価値を創出すべく、お客様とともにインセンティブプログラムの最適化に向けて尽力してまいりました。これはつまり、マーケターにとっては、プログラマティックサプライパス全体で、より効率性の高いメディア購買の実現を意味します。メディアオーナーにとっては、Index Exchangeを通したトランザクションの増加を目指すものです。 それらのフィードバックに加え、投資の強化は効率性の強化につながるべきであるというIndex Exchangeの中核的信念により、当社はボリュームインセンティブを開発しました。スケールメリットの概念に基づくこのプログラムは、各トランザクションにおける割引分をバイヤーに還元することで、同じ予算でより多くのメディアの購入が可能となります。 これは、バイヤー側のサプライパスの最適化を実現しつつ、メディアオーナー側は出稿量を増加させる強力な手段となります。 ボリュームインセンティブの仕組み バイヤーの出稿量が増えるにつれ、より多くの割引が適用されるというシンプルな仕組みです。Index Exchangeでは当社の 手数料を減額し、割引分をバイヤーに還元します。 ここで非常に斬新なのは、バイヤーに対するメディアのコストを、入札に影響を与えることなく、引き下げることができる点です。これにより、入札時の競争は維持され、CPMにおける割引が落札率の低下につながることはありません。結果として、マーケターの予算がより多くメディアに費やされることとなり、それは直接的に到達率の増加、CPAの削減、ROIの改善など、キャンペーンKPIの向上につながります。 また、ボリュームインセンティブは、お客様がIndex …

詳しく見る
タブレットの画面をタッチする人

テクノロジーの選択肢が広がることで、プログラマティック広告はコンテンツクリエーターにとって、より簡単かつ、収益性の高いものへ

今週、Googleはヘッダー入札のワークフローの簡易化を図った、重要な新機能の導入を発表しました。パブリッシャーはヘッダー入札のパートナーを、数千に上るパブリッシャーが利用するGoogleの広告サーバーと対等に、かつリアルタイムで、簡単に統合することが可能になります。 この機能は長年待ち望まれてきたもので、人によっては5年から10年越しの実現となることでしょう。これにより、他のヘッダー入札ベンダーがGoogle広告エクスチェンジのシームレスな代替手段を提供できるようになり、パブリッシャーは競合を強化するとともに、収益性の向上を見込むことができるようになります。 当社ではこれをGoogleによるポジティブな動きと見ており、市場とGoogleが協力することで競争を後押しし、パブリッシャーが自社の選択によるエクスチェンジや広告サーバーを利用できるようになると期待しています。 ヘッダー入札機能について分かっていること ヘッダー入札の長所と短所は多くの記事で扱われているため、今回はそこに触れることはしません。その代わり、ヘッダー入札機能が関係すると思われる独立系エクスチェンジの利用にあたり、パブリッシャーが経験するライン項目の設定と、入札バケットに関する2つの短所について考えましょう。 ヘッダー入札前には、エクスチェンジはパブリッシャーインベントリに入札できる価格として予想静的価格を提示する必要がありました。例としてここでは、$0.34としましょう。しかし、インプレッションの価値と可用性のあるデマンドの変動が大きすぎるため、この手法は難しく、非現実的なものでした。平均値を取ることは、取引の実行には非効率的だったのです。常に実際の価格で入札できるGoogle広告エクスチェンジと比較すると、$0.34という価格ではインプレッションの価格を過小評価、あるいは過大評価してしまう恐れがあります。 これを回避するべく、ヘッダー入札では微細な価格変動に対応する数多くのライン項目を設定し、可用性のあるサプライとデマンドに基づいて、ライン項目を動的に有効化します。それにより、広告サーバーに接続された広告エクスチェンジは、実際の価格で競争することができるようになりました。 しかしながら、ライン項目の限界から、パブリッシャーは価格幅を示すバケットを作成する必要が生じます。その数値は、入札プロセスで切り上げまたは切り下げられます。例えば、あるエクスチェンジが$5.24で入札すると$5.00に切り下げられて競争することとなりますが、Google広告エクスチェンジは完全に正確な入札額によりオークションで競り、落札することができるのです。 このような動きは、パブリッシャーにとっては単純に利益損失となる一方、Googleは落札率が高くなるという優位性を手に入れることから、バイヤーはGoogleのエクスチェンジを好んで選ぶようになります。 ヘッダー入札機能はこの間隙を埋めるものとなり、パブリッシャーは、いかなる価格バケットやライン項目の限界があったとしても、自社のヘッダー入札パートナーを利用して細分化された価格レベルで競争することができるようになります。結果として、面倒なライン項目の設定や入札バケットの欠点を排除することができます。 当社としては基本的に楽観的なスタンスですが、全く懸念がないわけではありません。過去において、Googleは公平な競争環境の促進に役立つと思える変更を提案したものの、結局はそのようにならなかったこと(例えば、統一価格設定ルールやラストルックの排除に関するもの)があるからです。しかし、今回の動きに関してはGoogleは称賛に値し、当社としてはその結果を見てみたいと思います。 Prebidエコシステムの推進に向けた協力体制 パブリッシャーエコシステムはGoogleのヘッダー入札機能からメリットを享受することとなりますが、その変化の実現において大切な部分となるのがラッパーです。長年にわたり数多くのラッパーソリューションが存在してきましたが、Index Exchangeはその普及に大きな役割を担ってきました。 当社は、最初期からPrebidアダプターのコードベースに貢献した一社であり、Prebidに後続参加し、この業界におけるオープンなコラボレーションの未来を支援し、唱道してきました。Googleのヘッダー入札機能の最初のバージョンは、Prebidラッパーに適用されるため、パブリッシャーは簡単に導入できるとともに、業界標準に関連するコラボレーションを促進する機会となります。 今後、Index ExchangeではPrebidへの継続的投資を強化し、今後数か月でお客様と協働しつつ、Prebidに対応した設定へと更新するお手伝いをして参ります。 より多彩な選択肢をパブリッシャーに提供 テクノロジーの選択とアドテクの障壁解消は重要事項です。お客様との対話に基づくと、パブリッシャーは、Prebid.jsまたはPrebid Serverを通してGoogleの広告エクスチェンジを呼び出すことを望んでいます。それにより、パブリッシャーは大規模なデマンド源であるGoogleの広告エクスチェンジを失うことなく、新たなレベルの選択肢を手に入れることが可能となります。 …

詳しく見る
Headshots of women in advertising

広告業界の女性を力づける:女性リーダーがアドバイスを共有

毎年3月の国際女性デーと女性史月間は、女性による数多くの偉業を称えるとともに、女性のための機会均等の促進のために、私たちに何ができるかを考える機会となります。 Index Exchangeでは、お互いを支援することが大切であると考え、毎日偏見を打破し、女性を力づけるために努力を続けています。当社の取り組みには、リーダーシップ教育やトレーニングの機会、アライシップやダイバーシティーに関する能力開発プログラム、当社のアフィニティグループである「Women in Engineering」と「Women’s Network」、また「She Runs It」等の団体とのパートナーシップが含まれます。当社では、誰もが自分らしくあることができるよう、ダイバーシティー、機会均等、インクルージョンを企業組織の全分野に取り込むことに注力しています。  それと同様に重要なのは、より広いコミュニティーで変革を鼓舞するとともに、広告、マーケティング、テクノロジー業界で働くすべての女性を支援することです。当社では、多様な視点がコミュニティーを強化することを理解しています。私たちは一丸となれば、ジェンダーに関わる偏見に対処できるよう、女性を励まし力づけることができるのです。   そのことを念頭に置き、広告業界において日常的に一緒に働いている、数多くの素晴らしい実績を持つ女性数名からのお話を聞き、その経験から学ぶことにしましょう。ここでは、成功を遂げる11名の女性に、当業界で働く他の女性のインスピレーションとなる最高のアドバイスをお聞きしています。 1. OpenWeb上級マネタイゼーションマネージャー イラナ・ボナス(Ilana Bonas)氏 「男性が大多数を占める業界で働く女性として、私たちはお互いに支援する必要があります。それは、つながりを作ったり、アドバイスやメンターシップを提供したりすることにとどまらず、女性のアイデアが男性のものと同様に、真剣にとらえられるインクルーシブな環境を構築することです。話を聞いてもらうために『押す』のが苦手なら、『寄りかかる』こともできます。自分の発言で変化をもたらし続けることで、後に続く女性のために道を整えることができるとともに、意見を述べる場所に女性がいることが当たり前になっていくのです。」  2. Vox Mediaプログラマティック・パートナーシップ担当上級役員 マリア・ブレイスウェイト(Mahria Braithwaite)氏 「自分らしくいることで他の人から尊重されます。リーダーとして、親しみやすさ、共感、そして強みを見せてもいいのです。最も勇気ある行動とは、ぶれない信念と、しっかりとした自分らしさを持つことです。自分の仕事の成功に安定性を示す努力をしつつ、自分の発言を人に聞いてもらうことに弱気であってはなりません。」 3. …

詳しく見る
プログラマティックの未来について語る二人

プログラマティック広告の未来を乗り切るには

プログラマティック広告の未来は間違いなく、近ごろアドテク業界全体で見られた激震とも呼べる変遷によって形作られていくことでしょう。すなわち、プラットフォームの更新、アイデンティティにまつわる絶え間ない戦い、より厳格になる法規制、そして新たなコンテンツ消費の習慣などです。 新たなチャネルやデバイスは、進化を続ける機会をもたらしてくれます。昨年、当社が自社エクスチェンジインフラを完全に再構築した理由はここにあります。当社が今日のオムニチャネル環境のために、イノベーションを実現するためです。世界的に拡大を続ける法規制や急速な変化を遂げるプラットフォーム環境は、引き続き新規企業がこの業界に参入する障壁となっています。さらに、これまでになく一層関心を高めるデジタルコンテンツの消費者たちの存在により、私たちには毎年目まぐるしい進展が求められるようになっています。  これらすべての業界シフトはまた、オープンインターネットの重要性と独立系アドテク企業が市場にもたらす価値を裏付けるものです。Index Exchangeでは、すべての関係者が安心して取引できる環境となる、公正で効率的なマーケットプレイスへの当社の絶え間ない追求が、メディアオーナーとマーケター、そして消費者のメリットとなると考えます。  これらの変遷を乗り切る助けとなる人物に、The Trade Deskの創設者兼CEOであるジェフ・グリーン (Jeff Green ) 氏を置いて他にいるでしょうか。同氏はこの業界において最も先進的なビジョンを持った人物の一人です。同氏とIndex ExchangeのCEOアンドリュー・カサーレ (Andrew Casale)が、オムニチャネル環境がもたら機会をすべて最大限に活用する方法について討議しました。オンラインで開催された座談会「オムニチャネル環境におけるプログラマティックの未来」から、要点をご紹介しましょう。 プログラマティック広告のサプライチェーンにより効率的な規模の実現が必要な時代に  両氏の会話はまず、プログラマティック広告のサプライチェーンに注目することからはじまりました。プラットフォームの未来における主な課題は、規模ではないからです。重要なことは、プログラマティック広告の膨大な規模からもたらされるインサイトを解き放つことにより、サプライチェーンが可能な限り効率的、かつ効果的になることです。そのような概念の一つに、最適価格の策定があります。これは、メディアオーナーとバイヤーの間におけるトランザクションの価値に関し、さらなる透明性を創出することで適切な規模を実現するために重要となります。  価格策定への取り組みの一環として、The Trade Deskでは最近、「Global Placement …

詳しく見る
people walking on the street

GoogleのFLoCに代わるTopics APIについて知っておくべきこと

昨年、GoogleがChromeによるサードパーティーCookieの取り扱い廃止を遅延を発表をした際に、近日中に大きな変化が起ることは予測されていました。予測に違わず、1月25日Googleは、インタレストベース広告のための新しい「プライバシーサンドボックス」の提案となるTopics APIを発表しました。Topicsは、Federated Learning of Cohorts (FLoC)に 代わり、消費者の関心を反映するものであり、FLoCのようにインタレストベースのコホートに分類するものではありません。  「プライバシーサンドボックス」関連の提案の進化を見守ってきた人々にとって、これは自然な流れでした。FLoCのGDPRとの整合性、またデータ使用の透明性を保ちつつ、消費者のプライバシーを保護する機能に関する懸念があったことから、Googleはそれを反映した新しい提案を開発することになったのです。   Googleが今後もIndex Exchangeを含むオープンアドテクのコミュニティーとのやり取りを進め、フィードバックを得ていくことにより、Topics APIはさらなる進化を遂げていくことでしょう。前回の提案と比較すると、TopicsはサードパーティーCookieの廃止後、より使いやすく、よりプライバシーの保護に注力しながら、 Chromeにおけるアドレッサビリティーを提供してくれるようです。  Topics APIとは? Topicを使用すると、消費者がChromeブラウザを使用して閲覧するコンテンツにより、関心を持つ話題にグループ分けされます。例えば、2022年オリンピック大会に関する記事を読んでいる消費者は、「スポーツ」の関心グループに追加されます。その後、同じ消費者がTopicsを利用する別のウェブサイトにアクセスすると、APIがそのパブリッシャーの広告パートナーに対し、最大3件の関心ある話題のラベルを送信し、その消費者がどの広告カテゴリーに関心を示す可能性があるかを伝えます。   このAPIは消費者データに分散型のアプローチをとるため、多くのプライバシー擁護者にとっては朗報でしょう。Topicsは、Googleその他外部の業者のサーバー上ではなく、消費者自身のブラウザ上に保存されます。Googleの説明によると、「Topicsは3週間保存された後、古いものから削除されます。」さらに消費者のプライバシー保護の強化をとして、Topicsの分類法には、人種や性別等のセンシティブな情報は含まれません。 FLoCからの改善点  FLoCからの変更点と進化について詳しくは、GoogleのGitHubページをご覧ください。 継続的に討議中の話題 FLoCからの改善点はあるものの、依然としてプライバシー擁護者やマーケターにはいくつかの懸念や疑問が残されています。まず、Topics …

詳しく見る
集まって話す人たち

Index Exchangeの最高技術責任者、レイ・ガーンバリの紹介

2021年12月に、エンジニアリング、IT、インフラの各組織を統括する新しいCTO(最高技術責任者)としてレイ・ガーンバリ(Ray Ghanbari)を迎えました。Rayは、30年にわたるテクノロジーとリーダーシップの経験を持ち、Overture/Yahoo!、UnitedHealth Group、FICOなどの企業と、いくつかの高成長の初期、および中期段階の企業で、技術担当役員を務めてきました。 技術担当役員を務めてきました。 変化し続けるこの業界において、当社のクライアントのビジネスをこの先も守って行くソリューションを構築するのに、彼のリーダーシップと深い専門知識は必要不可欠であり、、RayがIndexに加わったことをとても嬉しく思っています。 完全に近代化されたエクスチェンジプラットフォームを発表し、次の加速的な成長の段階に入ったという、会社にとって非常に重要な時期にRayは入社しました。そこで、なぜIndexに興味を持ったのか、また、2022年に向けての展望を語ってもらいました。 マイク・マクナリー(Mike McNeeley): ようこそ、 Ray!あなたのプロとしての経歴について、少し聞かせてください。また、Indexを次のステップとして選んだ理由を聞かせてください。  レイ・ガーンバリ(Ray Ghanbari): ありがとうございます。ここに来ることができて本当に嬉しいです。私は主に、マーケティングやアドテクノロジー、ヘルスケア、金融サービス、運輸など、大規模なデータやアナリティクスを変革させている業界で働いてきました。技術者として、私は常にプラットフォームに非常に強い偏見を持っていました。業界規模での事業を展開できるだけでなく、業界での特権的な地位を活用して、すべての業界プレーヤーの軋轢を減らし、ビジネス成果を向上させることができるプラットフォームにです。  Indexのプラットフォーム、市場での位置づけ、歴史、そしてそれを構築したチームもですが、これらは、私にとってこれらすべての条件をクリアしていました。会社が次のS字型の成長曲線を描き始めたタイミングで、アドテクノロジーに戻り、チームに参加できることを心から嬉しく思います。 MM:来年はどのようなことに力を入れていきますか?具体的には、あなたの機械学習に関する深い経験から、Indexやプログラマティック広告にどのような影響を与えられると考えていますか? RG: 機械学習 (ML)は、 効率を高めて業界を進化させ続けるソリューションを構築する上で、確実に注目されることでしょう。例えば、MLをインプレッションバリューやイールドマネジメントの最適化に適用することで、メディアオーナーやバイヤーは、より多くのインサイトを得て、キャンペーンをより効率的に行うことができます。 MLは、要は、コンピュータシステムに、明示的なプログラミングをすることなく、データを活用して学習する能力を与えるものです。誤った方向に進むと、デモではうまくいっていても、実際の世界では期待を大きく裏切るような、もどかしい結果になってしまいますが、正しく使えば、システムが基本的に自ら実行、最適化を行い、システムのユーザーがシステムを教えたり訓練したりすることで、自ずと改善を繰り返します。 …

詳しく見る
ad on a wall

新しくなったIndex Exchangeブランドへようこそ:CMOのロリ・グードに聞く

新ブランドと、新たな最先端のエクスチェンジのお披露目から、Index Exchangeの全社員にとってわくわくするひと月が経ちました。私たちIndex Exchangeのブランドアイデンティティと、それがIndex Exchangeの進化をどう映しているのかを周知するため、弊社CMO、ロリ・グード(Lori Goode)にお話を伺いました。 CMOとして着任されて1年余り。ご自身の新たな役割としてIndexを選ばれたきっかけは、何だったのでしょうか。 Lori Goode(以下LG):Indexを選んだ理由はたくさんあります。まず、チームを構成している社員が、自分たちがやっていることを楽しみながら、同じビジョンに向かって団結して進んでいる、とても聡明で温かい人たちであることです。その多くは、Indexでの在社年数が長く、会社と成長をともにしてきた社員です。  私が着任した第二の理由は、この会社が本当に胸躍る進化の局面にあったからです。話をするたびに、Indexは大きな成長を遂げる臨界期にあることがわかりましたし、次のフェーズへの移行を支援する上で、私が影響を与え、価値を付加できると感じたのです。  着任時に、お願いしてもいないのに、業界関係者の方々から、Indexへの愛着がどれほどであるか、またIndexの一貫性の高さにどれほど敬意をもっているかなどのコメントを、多くいただきました。このことは私にとって大きな意味がありました。この会社の価値観と私自身の価値観、つまり、譲れない大事なことが一致していることが明確だったので、自分の決断か正しかったことを再認識できました。  Index Exchangeブランド評価への行程を直ちに開始されましたが、ブランド刷新の決定について教えてください。なぜ今だったのですか。 LG: マーケティング役として入社するにあたり、私は会社の自社イメージの打ち出し方を観察していました。そこで、私が面談した人々の個性と、ブランドの個性がほぼ一致していないことに気が付きました。  たとえば、ウェブサイトは洗練されておりプロフェッショナルでしたが、アドテク企業ではなく、金融企業寄りであるように感じました。私が面談したIndexの社員はとても温かく、人を惹きつけるものがあり謙虚でしたが、そのことがブランドを通じて必ずしも表に出ていませんでした。これが、そろそろ刷新の時だという最初のサインのひとつでした。  時とともに、会社が実施してきたあらゆる事業投資に目を通しました。会社を次の成長段階に導くために、私たちはリーダーシップを拡大し、強力なチームを構築しているところでした。また、製品に投資しており、新たなチャネルや広告フォーマットへの拡大のため、エクスチェンジをゼロから構築し直しているところでもありました。  私たちが理解していたIndexが目指す方向性については、強力なビジョンがありましたが、私たちはそのことを社外で伝えていませんでした。私がIndexブランドの刷新を提案したとき、経営陣は非常に好意的で、この会社を次の成長段階にどのように移行させるかを示す好機だと感じました。  どこから始められましたか。 LG: ブランドの基盤であるミッションとビジョン、私たちの目的を定義するものの評価から始めました。既存のミッションとビジョンは、私たちが実際に見たIndexの未来に的確に表れていないようだと判断しました。  …

詳しく見る